☞小論文に関する3つの視点
きわめて重要な学習時間の確保
英語や国語、数学のほか社会、理科には1年あるいはそれ以上の膨大な学習時間を費やす一方で、小論文はなぜか後回しにされる傾向がみられます。しかし、難関国公立・私立大学の総合型選抜・一般選抜における小論文試験で合格答案を書き上げる実力を養成するには、最低限300時間、できれば400時間が必要と当校はみています。ぜひその学習時間を確保してほしいと思います。
(1日2時間、週に14時間、月に56時間、小論文学習に振り向けたとしても、半年間で単純計算ながら350時間に達しません。いかに早期対策・スタートダッシュが重要かを理解できると思います)
小論文の学習方法は標準化されていない
小論文は他教科と同様、試験選抜科目として設定、配点されているわけですから、多くの学習時間が求められるというのはごく自然で当たり前のことであるにもかかわらず、多くの受験生がそれを見逃してしまっている状況にあります。
いずれの試験選抜方式であっても、他教科でどれだけ学力をつけているかはきわめて重要です。総合型選抜・学校推薦選抜とも高い評定平均を取るための校内学習を軽視することなどもちろんできません。一般選抜では大学共通テストの得点状況に応じて志望校出願を検討する状況を迎えます。とはいえ、小論文対策が手薄になる傾向にある理由は、一言でいえば次の通り、小論文に関する学習やその方法が標準化、平準化されていないことも大きな理由だと思われます。
- 出題範囲が明確でないこと
- 高校教科書が指定されているわけではないこと
- 唯一の正解や正答が存在しえないこと
- ゆえに自身で「合っているのか」「間違っているのか」を判断しづらいこと、採点できないこと。
- その一方で、答案に良し悪しが明確にあり、試験で採点され合否が決まること
- 小論文は、他教科のように定番の参考書を繰り返せばよいというものではないこと
- 合格までのスケジュールや学習方法が一般的に確立していないこと
など受験生や保護者の方を悩ませる要素に満ちているのが小論文です。
では、どうするのか。
- 小論文ならではの他教科とは異なる準備の仕方
- なにが小論文科目で重要なのか
- 具体的な出題においてどのように減点(加点)されうるのか、そしてどう書けばよいのか
に関して添削講評や講義を通じてレクチャーしていきます。
小論文の学習方法は標準化されていない
多くの学習時間が必要であるという事実に向き合ったうえで、着実に合格するためには早期対策がカギとなります。早く小論文対策の学習を開始し、《そもそも論文とはどのようなものなのか》《論文の作法、ルール、構造》について講座受講・レクチャーを通じて理解すれば、利点は効果的な自学時間を確保できるばかりではありません。
- 英数国社理の学力養成を進めながら
- 《読み、書く習慣》を設け、つけたうえで小論文を書くための地盤を整備し、経験を重ね
- 小論文の他教科でいうところの基礎固めと応用演習を行うこと
ができる点を強調したいと思います。
つまり、推薦入試であれば校内テストなどで良い成績をおさめたうえで、ブラッシュアップした志望理由書に基づく面接対策を行い、「よい小論文答案」を確実に書き上げることで合格に近づくよう、一般入試であれば大学共通テストで高得点を取って着実に有利な状況を作り出したうえで、二次試験における高得点者同士による「小論文勝負」で着実にライバルに勝つことができるようにするために、早期対策がカギを握っているといえます。