※なお、当スクールはプライバシーポリシーに基づき、個人情報の取扱いに注意し、個人情報保護法など関係法令の遵守を重要視しています
※「添削サンプルについてのご注意」は文末に掲載しています
※添削例は、経済経営学部 経営学科②「自分が関心を持っている会社やお店1つとその理由」
以下のような書き出しが小論文試験の解答としてふさわしいため、掲載しておきます。
【講評】
●自身の経験からソニーの技術力やグローバル展開へと論を広げていく姿勢は評価できます。
しかしながら、書き出しの「私は」および幼少期からのソニー製品購入・使用は、採点者の「読もうという気持ち」「読み進めたくなるモチベーション」を喚起できておらず、残念ながら合格水準に達していないと考えられます。
わかりやく言えば、採点者という他者に向けて論が展開されておらず、いわば「独りよがり」な答案となってしまっています。
●執筆字数について、800字であれば8割の640字以上は必須で、700字前後は解答として提示する必要があります。800字の際、(1)問題提起、(2)事例観察、(3)分析、(4)考察でそれぞれ200字ずつを想定し、設計図やメモを書き始める前に作ることも重要です。ただし(1)から(4)は決して難しいものではありません。
以上から、次の二点が求められています。
*実際に小論文を執筆し、論文について十分な知識を有する者から添削指導を受けること
*「そもそも小論文とはどのようなものなのか」という基本、基礎を短期間で理解すること
●補足すれば、
①については今回添削した赤字について、「ただ読む」のではなく、赤字を反映したものを自身で原稿用紙に書くことを勧めます。赤字を「見た」だけでは習得できません。
②に関しては、結局基本がわかっていないと、いくら応用に取り組んでも、小論文本の「小論文の“型”?」にあてはめて書いても、他の受験生に勝つ合格する小論文とはなりにくいということが挙げられます。
●また、京都先端科学大のAO入試は、出願時に予め与えられたテーマに関する小論文および自己アピールシートの提出による書類審査(選考)があります。
事前に添削を受けた小論文を提出することが可能ですが、自己アピールシートとの整合性が問われます(小論文は、上記の①の添削を受けたものを提出し、自己PRは自身で書き、チェックを受けたものでない場合、採点者はすぐにそれを見抜いてしまいます)。
●さらに、AO入試二次試験において、志望学科の模擬授業を受けたうえで、30分間でそのレポートを作成する選考内容が課されています。
これは大学入学後にレポートを書いていくための基本的な思考力、読解力、表現力を備えているのかについて大学側が事前に判断したいということを意味しています。
つまり、《論文の書き方》や《論文とはどのようなものか》に関して「大学入学後に知ればよい」ということではなく、高校生の時点で基礎的な能力を有しているか否かが問われています。
●したがって、「そもそも論文とはなにか」を知ることは、京都先端科学大のAO入試二次試験の対策となるとともに、大学入学後に役立つものといえます。
※なお、当校では学習にまつわる「無料相談」は広く実施していますが、「無料添削」はサービスとして提供していないことを付記します
※小論文添削を希望される際に、特に高校生の皆さんは保護者の方、親御さんと予め相談されることを勧めます
こうした添削指導例は、当校がおこなう添削全般のサンプルではありません。受験生それぞれに異なる執筆解答に対して具体的にどのようなコメントを付けることが多いのかについて示すことを目的としています。つまり、個々の答案に付すコメントの一つの例として掲載しています。
受験生それぞれに小論文の答案を書く水準は異なります。
「これまでに小論文を書いたことがない」という受験生が、当校の講座受講で初めて答案を書いた場合、修正すべき箇所はひじょうに多く、添削でいわば「真っ赤な状態」となります。
しかし、その目的は「合格水準に達していない小論文」から「合格する小論文」へと水準を引き上げることです。当然ながら、誹謗中傷や非難を目的としていません。
あくまでもプロの研究者の世界の話ではありますが、その学問領域を代表するような学会誌へ論文を投稿した際には、匿名の査読者(学会誌編集委員)から「これ以上ないほど辛辣で厳しいコメント」「立ち直れなくなるほどの厳しく否定的なコメント」が付されることがよくあります。そもそも、学会の水準に達していない際には、「リジェクト」つまり「却下」「掲載拒否」と判断され、その旨の連絡を受けます。
それほど厳しい世界もあるのです。
野球にせよ、将棋にせよ、学問にせよ、入試にせよ、高いクオリティーが求められるほど、当然厳しさや難しさは増していくわけです。
繰り返せば、最終的なゴールは「受かる小論文」を試験日に書くことです。試験場に当校は随行することができません。受講生の皆さんの横に座って、「ここはこう書いたほうがいい」とスポーツコーチや監督のようにアドバイスすることはできません。
つまり、最終的にはサッカープレーヤーのように、試験場で受講生の皆さん自身が判断しながら解答用紙に向かうことになるのです。講義受講の際、最初はできる限りいわば「手取り足取り」の指導を心がける一方で、最終的には個々で瞬時に判断できるサッカー選手のようになってほしいと考えています。
当校は、試験に自信をもって臨むことのできるスキル、スタンスを伝えることで受講生の皆さんに伴走するということです。
また、自信をつけてもらうためには、ある程度厳しい訓練を経る必要があります。受講生の皆さんの懸命な準備に対して、当校は惜しみなく「合格できる小論文」の書き方のノウハウを投入します。
受講生の皆さんには、講義や添削で伝えるそうしたノウハウについて、ひとつひとつ咀嚼し、自身の力として身につけていっていただきたいと思います。
そして、最終的に受講生の皆さんが合格をつかみ取るよう、導いていきます。
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