筑波大学 人文学類[後期]一般選抜【小論文解説】

  • URLをコピーしました!
目次

筑波大学 人文学類[後期]一般選抜 小論文の概要と傾向

試験の概要

出題形式:
※大学HPで過去問公開
※課題文は著作権の関係上、省略

配点:400/400

時間:120分

出題の傾向

難易度:標準

【ポイント】
課題文が公開されていないことを受けて、設問と出題意図から説明をくわえる。

令和5年度出題
問1で示された「引用箇所は『 』(鍵括弧)でくくり、下線を付すこと」と指示されている。
これは、大学のレポートや卒業論文で当然、遵守すべき論文のいわば基本的な作法である。論者の主張や意見と自身のそれらは弁別する必要がある。また、大学の学部生レポートで大きな問題となっている《剽窃》を先取りした設問設定となっている。
つまり、論文の基本的なルールを入学試験時に理解していることを大学側は求めている。おそらく今後、こうした論文の構造やルールに対する理解を要求する設問が増えていくと予想される。市販の「小論文本」ではまったく大学入試対策にならなくなる日もそう遠くないだろう。

問2の「あなたが専攻しようとしている学問分野と関連づけて論じよ」という設問も、問1の大学側のメッセージと相同といってよいだろう。つまり、課題文で論じられた内容を自身の問題関心に引きつけながら立論するということは、つまり大学において課題文はより専門的な論考や論文に変わるということを意味しており、そのミニチュア版として大学入試で受験者の力を試そう、測ろうという出題意図がある。

こうした学問に対する理解と姿勢を高校卒業時までに習得するのは、多くの受験生にとって難しいことだろう。一定以上の水準で学修に取り組んできた高校生以外には、入学の門戸が閉ざされているということでもある。それが筑波大学からのメッセージである以上、入学を希望する際に、《論文とはそもそも何なのか》について理解しておく必要がある。

学問への入門編(橋渡し)として、以下のWeb講義を参考にしてほしい。

具体的な対策問題

過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次