筑波大学 教育学類[後期]一般選抜【小論文解説】

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筑波大学 教育学類[後期]一般選抜 小論文の概要と傾向

試験の概要

出題形式:
※大学HPで過去問公開
※課題文は著作権の関係上、省略

配点:

時間:60分

出題の傾向

難易度:標準

【ポイント】
課題文が公開されていないことを受けて、設問と出題意図から説明をくわえる。

令和5年度出題
問1
「人間形成系列」「教育計画・設計系列」「地域・国際教育系列」「学校教育開発系列」の4コースへの志望理由は、推薦入試であれば当然訊かれる内容であるので、一般入試での入学志望者にとっても準備しやすいだろう。
問2
ヌスバウムが課題文に採られている。
彼女は現代における重要な思想家の一人である。ヌスバウムが採用されるということは、決して変化球やいわゆる「癖球」ではなく、本格的な論考が展開されるものと受験生は心したほうがいい。他大学でも例えば、同志社大学の神学部(推薦入試)で出題されるなど、学部学科に寄らず幅広く課題文に選定される。

「マーサ・ヌスバウム – 人間性涵養の哲学」(神島裕子著・中公選書)

二年連続で同じ論者の課題文は出題されないといった現実的な思考ばかりでなく、こうした水準の論考を読解できなければ、合格圏内の答案は決して書けないと思われるので、上記の書籍を小論文対策として挙げておきたい。
しかし、多くの受験者にとって、こうした書籍を受験前に「読んでいる時間などない」という現実を筑波大学はどのように考えているのだろうか?
受験者と大学側のギャップは大きい。
それは日本における大学入試小論文の根本的な矛盾点、課題であるともいえる。

学問への入門編(橋渡し)として、以下のWeb講義を参考にしてほしい。

具体的な対策問題

過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。

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