お茶の水女子大文教育学部人文科学科 2023年度[後期]一般選抜 小論文試験【正答例・詳細解説】

東京学芸大学 E類・表現教育コース 2023年度[前期]一般選抜 小論文試験【正答例・小論文解説】
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お茶の水女子大文教育学部人文科学科 一般選抜 小論文の正答例と詳細解説

目次

文教育学部人文科学科[後期]

出典をみればわかる通り、人文社会科学分野で世界的に評価の高いOxford University Pressから刊行された論考であり、短い抽出でありながら、その内容はひじょうに高度です。こうした水準の英語課題文が出題されるという想定をもっておく必要があります。

参考までに触れておけば、ほかにPolity, Routledge, Cambridge University Pressなどが人文社会科学分野において信頼される出版元です。おそらくこうした出版元から刊行された論考が課題文に採られる可能性が高いように思われます。なぜなら、お茶の水女子大の出題はいわば「学問の王道」を外すような資料を課題文に設定することはまずないだろうからです。

大学入学後に英語文献を中心に原書購読がなされるはずですが、その海外論者ならではの論の進め方、表現の仕方、単語の選び方などにある程度いわば「慣れる」「馴染む」時間をやや要することは多い。しかしながら、本出題はそれを拒絶しています。3つの別の論考をすぐさま読解し、論旨をグリップすることを明確に求めており、「さすがお茶の水女子大の出題である」と唸らざるを得ません。

英語課題文の論考の水準は高く、テーマも「要するに戦争のそもそもの原因」という、きわめて根源的で学術的なイシューである以上、答案には英語読解力と論文執筆力のみならず問2を含めて広範な人文社会科学的な背景知識が求められている点で、本出題は国内で最高水準の大学入試小論文問題の一つとしてみなして間違いないでしょう。

正答例

正答例および赤本正答例との比較のみならず、英語課題文日本語訳(A・B・C)、お茶の水女子大文教育学部人文科学科[後期]小論文試験を受験にするに際して得ておきたい背景知識関連知識および重要論者に関してA4(word)で10枚にわたり詳細に解説しています。

赤本では十分とはいえない過去問学習のテキスト、教科書としてお茶の水女子大文教育学部人文科学科の後期試験受験者が活用できる内容と水準としています。

storesサイトで頒布しています

(画像クリックでstoresサイトへ遷移します)

storesサイト
【正答例・詳細解説】受験に際して知っておきたい背景知識・関連知識・重要論者を読んで学べる!お茶の水女子大文教育学部人文科学科[後期]2023年度小論文問題
https://dsk3.stores.jp/items/65e6bb36d90e5402e5b1213d

当校からの受験アドバイス

国内で最高水準の大学入試小論文問題の一つである以上、大学共通テスト後からの準備では合格に必要とされる背景知識や論理的思考力、表現力を習得するための学習時間が足らないことも予想されます。

当校の見立てでは、やや唐突ではあるものの、比較的難易度の低いとされる国家資格試験、例えば宅建で必要となる学習時間が400~600時間とされていることに鑑みても、少なくとも半年以上かけて400時間ほどの対策学習時間が最低限必要だと捉えています。

1日2時間、小論文対策に振り向けたとしても、次の通り、単純計算では400時間に満たないことがわかります。

1日の平均勉強時間 :2時間
1週の平均勉強時間 :14時間
1カ月の平均勉強時間 :56時間
半年間の平均勉強時間 :336時間

したがって、お茶の水女子大文教育学部人文科学科[後期]一般選抜の小論文試験には、少なくとも半年以上の小論文対策期間が必要だと思われます。

もちろん大学共通テストの得点状況が高得点であれば、ある程度答案が書けていれば合格となると推測されるものの、大学側による課題文の採択を通じた出題メッセージは、受験者がいわば「学問の入り口に立っているのか否か」を試し、問うものです。そうでなければこの2023年度のみならず、2021年度課題文で言及されているアマルティア・センなどをわざわざ取り上げないはずです。また2022年度の「地理学的想像力」に関しても同様で、総じてきわめて本格的な内容の出題となっています。

参考

大学入試の小論文解説こちら

小論文の書き方
こちら

正答例&Web講義
こちら

合格者の声
こちら

当校からのメッセージ

※1 受講生には繰り返ししつこく伝えてきたところではありますが、本試験では当校なりが臨席したうえで隣で答案執筆の介助や補助線を引くことはもちろんできません。サッカー選手のように、ピッチ上に出場した選手としてドリブル、パス、ポジショニングの自己判断を下しながらそれらを一人で行い、局面を打開せねばならない。本解説も「受験生の多くが知りたい、手っ取り早い正答例や正答パターン」を示せば、当然それに引きずられて各位が答案執筆をすることになるため、極力避けるよう配慮したいと考えています。文章を書くという行為自体がきわめて内省的な営為だからです
※2 また、参考までに付言しておけば、国公立・私立を問わず、また志望校の難易を問わず、上記の他大学出題解説は役に立つものなので、閲読しておいてください(×「国公立だから関係ないや」「私立だから見なくていいか」)
※3 答案を執筆した際は、出題分析の質の高さが担保された添削講評を受ければ、いわゆる「書きっぱなし」にならずに済むため、当校ほかで提供している「単発添削」や「講座受講」を活用することを勧めておきます
※4 なお、当校講師は社会情報学、メディア研究で博士課程で修学した経験や私立大学で「情報社会論」の講師を務めた経験があるため、東大情報学環(大学院修士課程)入試社会科学系大学院修士課程入試の論文指導も可能です

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1⃣まず、小論文を書く力を養うためには、“敵を知る”視点が重要です
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3⃣そして、他の受験者との差別化を図ることで、高い得点で合格することが期待できます

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【動画目次】00:00本編先出し 01:02OP 02:14小論文対策[取組み当初] 04:47推薦入試準備 07:35小論文が書けるようになるコツ 10:28小論文対策としてのニュース視聴 11:45個々の強みを活かした小論文対策 13:01論文対策[論文形式に慣れる] 14:36他塾との違い(当校の強みと特徴)

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早慶専科講座
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学芸大
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単発添削
コース

具体的な対策問題

過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。

参考)東大情報学環・お茶の水女子大・一橋大 院試過去問

例えば、東大情報学環(大学院修士課程)入試では、次のように出題される(2020年過去問)。
院試では課題文は与えられないことが一般的です。

以下はお茶の水女子大と一橋大の修士課程の過去問(2023年)。

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