福島大学 経済経営学類[前期]一般選抜 小論文の概要と傾向
小論文試験は、
①高校で「小論文」といった授業科目が設定されておらず、
②また、「小論文」という高校教科書があるのでもなく、
③高校で「小論文の書き方」を教わった経験のない人も多い、
④そして、正答例を「なんとなく『眺める』」だけで、実力が自ずと向上するわけでもない
いわば「ないない尽くし」のなかで学習を進める対策が難しい科目です。
本番の試験で着実に高得点を取るには、
①論文とはそもそも何か
②論文のルール、作法、構造とはいかなるものか
③論理的思考力、表現力、読解力をどのように培うか
④図表読み取り問題で問われる《情報の取り出し》《解釈》《評価》
について理解したうえで、的確に対策と実践演習を進める必要があります。
合格者の声(2025年度大学入試)
試験の概要
出題形式:
※大学HPで過去問公開
配点:400/400
時間:120分
出題の傾向
難易度:標準
【ポイント】
1200字程度の論述である。
きわめてオーソドックスな課題文、設問である。
特に令和4年度の出題で問われた相関関係と因果関係については、以下の中央大学 国際経営学部の出題(https://kuberu-ac.com/chuo-gm2023-02/)でも問われた通り、二項の関係性を論じる際にひじょうに重要な視角、視点である。
また、そうした二項関係を論じさせる類題を受講生が解いた際に、本質主義的なものの見方、捉え方が提出答案に多くみられる。そうした姿勢は大学教員がひじょうに嫌うものであり、二項の関係を単純視しすぐさま因果関係とみなす、いわば「癖」のついた受験生は、1ヵ月といったスパンでは矯正が難しいため、早めに小論文対策準備を開始することを勧めておきたい。
他学類で問われた社会規範、民主主義、シチズンシップについては、以下のWeb講義を参考にしてほしい。
具体的な対策問題
過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。
コメント