福島大学 人間発達文化学類 教育実践コース/心理学・幼児教育コース/人文科学コース/特別支援・生活科学コース/芸術・表現コース/スポーツ健康科学コース[後期] 一般選抜 小論文の概要と傾向
試験の概要
出題形式:
※大学HPで過去問公開
配点:200/200
時間:120分
出題の傾向
難易度:標準
【ポイント】
1200字程度の論述である。
公開されている出題意図が受験生の小論文対策としてたいへん参考になる。
出題意図
「人間発達文化学類では, 生涯にわたる発達への支援や, 人間の発達を支える社会・文化への支援を通じて、 学校はもちろんのこと、行政や企業, 地域社会で活躍することを目指す意欲を持ち、 卒業までに次の4つの力を身に付けたいと考える学生を受け入れます」
キーワードは「社会・文化への支援」で、つまり社会や文化にまつわる課題文が基本的に採られることを出題意図は示している。また、課題文のテーマについて社会的、文化的に論じることが求められている点もわかる。さらに、「学校はもちろんのこと、行政や企業, 地域社会で活躍する」と示されている通り、現代社会の事象や現象を論じるにあたり、アクターは複雑であり、さまざまな立場から利益(interest)や便益が追求されることをふまえ、複層的にテーマを論じる必要がある点も明示している。そうした点は以下の②や③とも連接している。
出題意図
①人間の発達を支援する教育および文化についての専門知識や技術を習得し活用する力
②現代的課題や地域的課題への問題意識をもち、個々の事象を複数の観点から捉える力
③人や文化の多様性を理解し, 共感的態度をもって価値観や考え方の違いを超えた関係を築く力
④学問固有の問いの立て方、ものの見方・考え方を身に付け、それらを活用しつつ社会の改善に向けて探究し表現する力
そして、重要なのは④である。「学問固有の問いの立て方、ものの見方・考え方」を重視していることが謳われている。この「学問固有の問いの立て方、ものの見方・考え方」は、当校のオンライン講義で高校生向けにわかりやすく提示するようにしている。その一部は以下で頒布しているので参考にしてほしい。
結局、④を理解していなければ、課題文・資料の読解も、答案小論文の執筆も要領を得ないものになる点を大学側が示しているのは、きわめて重要なメッセージとして捉えられる。
※1 受講生には繰り返ししつこく伝えてきたところではあるが、本試験では当校なりが臨席したうえで隣で答案執筆の介助や補助線を引くことはもちろんできない。サッカー選手のように、ピッチ上に出場した選手としてドリブル、パス、ポジショニングの自己判断を下しながらそれらを一人で行い、局面を打開せねばならない。本解説も「受験生の多くが知りたい、手っ取り早い正答例や正答パターン」を示せば、当然それに引きずられて各位が答案執筆をすることになるため、極力避けるよう配慮したいと考えている。文章を書くという行為自体がきわめて内省的な営為だからである
※2 また、参考までに付言しておけば、国公立・私立を問わず、また志望校の難易を問わず、上記の他大学出題解説は役に立つものなので、閲読しておいてください(×「国公立だから関係ないや」「私立だから見なくていいか」)
※3 答案を執筆した際は、出題分析の質の高さが担保された添削講評を受ければ、いわゆる「書きっぱなし」にならずに済むため、当校ほかで提供している「単発添削」や「講座受講」を活用することを勧めておきます
※4 なお、当校講師は社会情報学、メディア研究で博士課程で修学した経験や私立大学で「情報社会論」の講師を務めた経験があるため、東大情報学環(大学院修士課程)入試や社会科学系大学院修士課程入試の論文指導も可能です
【動画目次】
00:00:00 早稲田スポ科出題の傾向と対策・2025年度総合問題について
00:02:20 《スポーツを論じる》とは
00:03:25 早稲田スポ科小論文対策の必須購読書(赤本推奨書はNG)
00:07:54 大学共通テスト[現代国語]詳細解説&共テで学べる小論文対策
00:14:03 論文とは何か・論文の書き方※講義抜粋
00:16:38 小論文は「私は」と書かない!?作文と論文
00:17:20 論文の基本的な構造
00:17:35 要約の基本
00:18:39 小論文の要諦とNG
00:19:24 小論文のテクニック5選
00:19:50 質疑応答
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- 上記の【各講座】で《いますぐに取り組めること》《取り組んでおくべきこと》をレクチャーし、二次試験までのスケジュールを組んだうえで、合格へ導きます
- 受講申込多数の際、人数制限を設ける予定のため、早めの申込(受講枠確保)がお勧めです
具体的な対策問題
過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。
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