兵庫県立大 看護学部 学校推薦選抜&[前期]一般選抜 小論文の概要と傾向
試験の概要
出題形式:
※学校推薦選抜のみ大学HPで公開
配点:200/200
時間:
出題の傾向
難易度:標準
※以下、青地はリンク
【ポイント】
大学HPで公開されている学校推薦の課題文は英文である一方、一般選抜は日本文資料の読解を含む小論文試験が課される。他大学では、例えば神戸市立看護大学の選抜試験方式ごとの英語・日本語の出題切り分けと共通している。これに対して、例えば京都府立医科大学医学部看護学科では、学校推薦型選抜、一般選抜(前期日程)どちらも英文、日本文の双方が試験科目に設定されている。
いずれにせよ、社会のさまざまな領域において国際的な基準が導入され、浸透しつつあるなかで(【神戸市看護大学】2023年度 小論文正答例(一般選抜・後期日程)問題Ⅱ・設問3の正答例)、看護系大学・学部でも英文読解力、運用能力が問われるようになった。
また、図表などの資料読解を課す大学は徐々に増え始めている。
学校推薦の出題意図に示されている通り、「自然科学および人文・社会科学の基礎知識と基礎学力をみること」について、文章で示された論考や記述に加えて図表資料を与えることで、多様な情報やデータを理解し、立体的に論理的能力を問う出題意図がある。
ただし、ここで重要なのは【A】文章のみから構成された論考や記述と【B】図表資料を含む論考や記述とで、答案で示すべきものは変わらないという点である。
つまり、《小論文の書き方》で示した通り、
①問題意識・問題提示⇒②観察(の記述)⇒③分析⇒④考察
という論文の構造やルールは【A】【B】の双方とも共通しているのである。
(わかりやすくいえば、【A】【B】とも変わらない。「見た目」が異なるので、別の「解き方や答え方のテクニックが必要」と勘違いする受験生がきわめて多い)
大学小論文試験で与えられる図表資料およびその設問というのは、
「この資料から読み取れることはなにか」「その読み取れたことはどのような特徴があるといえるのか」が、②観察(の記述)⇒③分析であり、
「そうした特徴は人間や社会にとってどのように重要だと導き出せるのか」「あなたの考えを400字で述べよ」が、④考察である。
たとえ「文章を書くことが苦手」であっても、諦めてしまえば、その時点でそれは敗退を意味しています。選考試験である以上、諦めないという点は非常に重要です。
合格者の声
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- インタビュー冒頭部分(約9分)
- カフェでの取材だったため、周囲の音が入っていることを予め了解下さい
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小論文の書き方
- 小論文に関する基本的な考え方や知識(①②③)
- 各大学の入試小論文解説(④)
- 正答例にくわえてWeb上での講義(⑤)
- 当校受講生の合格者の声(⑥)
を以下のリンクからみることができます。
具体的な対策問題
過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。
参考)東大情報学環・お茶の水女子大・一橋大 院試過去問
例えば、東大情報学環(大学院修士課程)入試では、次のように出題される(2020年過去問)。
院試では課題文は与えられないことが一般的です。
以下はお茶の水女子大と一橋大の修士課程の過去問(2023年)。
受験生へのアドバイス
※1 受講生には繰り返ししつこく伝えてきたところではあるが、本試験では当校なりが臨席したうえで隣で答案執筆の介助や補助線を引くことはもちろんできない。サッカー選手のように、ピッチ上に出場した選手としてドリブル、パス、ポジショニングの自己判断を下しながらそれらを一人で行い、局面を打開せねばならない。本解説も「受験生の多くが知りたい、手っ取り早い正答例や正答パターン」を示せば、当然それに引きずられて各位が答案執筆をすることになるため、極力避けるよう配慮したいと考えている。文章を書くという行為自体がきわめて内省的な営為だからである
※2 また、参考までに付言しておけば、国公立・私立を問わず、また志望校の難易を問わず、上記の他大学出題解説は役に立つものなので、閲読しておいてください(×「国公立だから関係ないや」「私立だから見なくていいか」)
※3 答案を執筆した際は、出題分析の質の高さが担保された添削講評を受ければ、いわゆる「書きっぱなし」にならずに済むため、当校ほかで提供している「単発添削」や「講座受講」を活用することを勧めておきます
※4 なお、当校講師は社会情報学、メディア研究で博士課程で修学した経験や私立大学で「情報社会論」の講師を務めた経験があるため、東大情報学環(大学院修士課程)入試や社会科学系大学院修士課程入試の論文指導も可能です
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