埼玉大学 経済学部国際プログラム[前期]一般選抜 小論文の概要と傾向
小論文試験は、
①高校で「小論文」といった授業科目が設定されておらず、
②また、「小論文」という高校教科書があるのでもなく、
③高校で「小論文の書き方」を教わった経験のない人も多い、
④そして、正答例を「なんとなく『眺める』」だけで、実力が自ずと向上するわけでもない
いわば「ないない尽くし」のなかで学習を進める対策が難しい科目です。
本番の試験で着実に高得点を取るには、
①論文とはそもそも何か
②論文のルール、作法、構造とはいかなるものか
③論理的思考力、表現力、読解力をどのように培うか
④図表読み取り問題で問われる《情報の取り出し》《解釈》《評価》
について理解したうえで、的確に対策と実践演習を進める必要があります。
合格者の声(2025年度大学入試)
試験の概要
出題形式:
※大学HPで過去問公開
配点:200/200
時間:
出題の傾向
難易度:標準
【ポイント】
現代社会の諸課題に関して、新聞や新書の購読を通じて背景知識を取り揃え、政治的、経済的、社会的に論じられる基礎体力をつけておくことが小論文対策としてなによりも重要である。
令和5年度
権威主義体制が台頭し、民主主義体制が揺らぐ中で、その可能性をどのように展望すればよいのかという、きわめて本質的な議論が課題文として採用されている。設問も政治体制と乳幼児死亡率との関係を分析したデータに関して説明させたうえで、日本における政治、政策の現状と課題を述べさせるという本格的なものだ。
この課題文は、日経記事から抜粋されている。また論者は、東大の比較政治学の准教授であるから、当然課題文の論理構築もきわめて明瞭かつ堅牢である。3つの論点を新聞記事用にわかりやすく提示している。
つまり、出題者の大学教員はこの日経記事を読んで、「これは入試課題文にふさわしい」と判断したということである。したがって、ごく単純に経済学部の受験者なのだから「日経くらいは日ごろから閲読しておかねばなりませんよ」と大学教員はメッセージを発しているわけである。
とりわけ日経は政治的、経済的な事象や現象に関する解説記事について、積極的に内外のアカデミシャン(大学教員や研究所員など)に執筆依頼している。埼玉大学経済学部国際プログラムの受験者は必読だろう。
令和4年度も令和3年度も日経記事から引用されている。
学問への入門編(橋渡し)として、以下のWeb講義を参考にしてほしい。
※なお、当校講師は社会情報学、メディア研究で博士課程で修学した経験や私立大学で「情報社会論」の講師を務めた経験があるため、東大情報学環(大学院修士課程)入試や社会科学系大学院修士課程入試の論文指導も可能です
講座・コース群 ※受講申込受付中
基本講座
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専科講座
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専科講座
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コース
具体的な対策問題
過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。
参考)東大情報学環・お茶の水女子大・一橋大 院試過去問
例えば、東大情報学環(大学院修士課程)入試では、次のように出題される(2020年過去問)。
院試では課題文は与えられないことが一般的です。
以下はお茶の水女子大と一橋大の修士課程の過去問(2023年)。
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