埼玉大学 経済学部[後期]一般選抜【小論文解説】

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埼玉大学 経済学部[後期]一般選抜 小論文の概要と傾向

試験の概要

出題形式:
※大学HPで過去問公開
※課題文は著作権の関係上、省略

配点:300/300

時間:

出題の傾向

難易度:標準

【ポイント】
現代社会の諸問題に関する背景知識を新書や新聞などを通じて取り揃えたうえで、過去問のみならず類題の答案執筆をおこなっておきたい。

令和5年度
ハーバード白熱教室」で一世を風靡したマイケル・サンデルの『実力も運のうち―能力主義は正義か?』から抜粋された。サンデルの最新刊である。サンデルがどのような重要論者なのかを本試験会場で初めて知るのと概略を事前に知っておくのとでは、当然ながら答案執筆に決定的な差が出る。
つまり、サンデルほどの著名な思想家については事前に調べておくことが小論文対策の「勉強」である。

サンデルは「教室ー」で、現実世界の道徳的ジレンマを例に、正義とはなにかについて論じた。
※テレビ朝日の取材インタビューのリンクも以下に貼り付けておく
サンデルは、ジョン・ロールズの系譜に連なる政治哲学者であり、「コミュニタリアニズム(共同体主義)と言えば、サンデル」とピンとこないようであれば、小論文対策は進んでいないということになる。

共通善/公共善(common good)熟議民主主義については、学問への入門編(橋渡し)の意味合いも含め、以下のWeb講義【北九州市立大学法学部】2023年度 小論文解説・正答例【静岡大学グローバル共創科学部(地域創造学環)】2022年度 小論文正答例ほかを参考にしてほしい。

令和4年度
行動経済学におけるナッジである。福島大学 経済経営学類[後期]一般選抜でもキャス・サンスティーンの著書から出題されている。集団の行動変容を促すナッジは、とりわけコロナ禍で注目を集めたがゆえに、経済学部系で出題されたと考えられる。高校生にとってもイメージしやすいからである。
ここでも重要なのは、人間、社会、経済の複雑な関係から設問を考察することである。
ナッジについて、集団の心理や行動をまるで「魔法の杖」のように一網打尽で変えられる道具立てのように捉えた記述は、大幅な失点対象となる。

また、総合型選抜では移民に関する考察が出題されていることからも、現代社会全般の諸問題について背景知識を取り揃え、答案訓練をおこなっておく必要もある。
付言しておけば、令和3年度社会人選抜では貧困と経済がテーマの課題文に採られていたようであるから、以下の【青山学院大学地球社会共生学部】2020年度 小論文解説・正答例も参考にしてほしい。

※なお、当校講師は社会情報学、メディア研究で博士課程で修学した経験や私立大学で「情報社会論」の講師を務めた経験があるため、東大情報学環(大学院修士課程)入試や社会科学系大学院修士課程入試の論文指導も可能です

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国立大学附属中高 & 最難関私立(聖光学院) 卒業の
早稲田大学博士課程出身講師2名による個別指導
約3時間のWeb講義を20分に編集抜粋

【動画目次】
00:00:00 早稲田スポ科出題の傾向と対策・2025年度総合問題について
00:02:20 《スポーツを論じる》とは
00:03:25 早稲田スポ科小論文対策の必須購読書(赤本推奨書はNG)
00:07:54 大学共通テスト[現代国語]詳細解説&共テで学べる小論文対策
00:14:03 論文とは何か・論文の書き方※講義抜粋
00:16:38 小論文は「私は」と書かない!?作文と論文
00:17:20 論文の基本的な構造
00:17:35 要約の基本
00:18:39 小論文の要諦とNG
00:19:24 小論文のテクニック5選
00:19:50 質疑応答

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専科講座

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コース

具体的な対策問題

過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。

参考)東大情報学環・お茶の水女子大・一橋大 院試過去問

例えば、東大情報学環(大学院修士課程)入試では、次のように出題される(2020年過去問)。
院試では課題文は与えられないことが一般的です。

以下はお茶の水女子大と一橋大の修士課程の過去問(2023年)。

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