名古屋大学法学部[前期]一般選抜【小論文解説】

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目次

名古屋大学法学部[前期]一般選抜 小論文の概要と傾向

試験の概要

出題形式:
※大学HPで過去問公開
※課題文は著作権の関係上、省略

配点:200/600

時間:90分

出題の傾向

難易度:難

【ポイント】
課題文が公開されていないことを受けて、設問と出題意図から説明をくわえる。

令和5年度
課題文はp.1からp.11まで掲載され、分量が多い。岩波新書から採られているため、あくまでも高校生の読解できるものと推測されるものの、イノベーション理論で知られる20世紀前半を代表する経済学の巨頭、シューペンターなどへの言及がなされた高度な論考と思われる。
シューペンターは、資本主義の崩壊を予見したマルクスに対して、資本主義は、成功ゆえに企業家の創造的破壊の行動を失わせ、崩壊すると考え、そうした経済社会的見地で書かれたのがCapitalism, Socialism and Democracy,『資本主義・社会主義・民主主義』(1942)である。
設問から、
ハーバーマスの公共圏議論のなかで述べられている代表的具現に関する背景知識(リンクは北海道大学経済学部講義)や
ジェンダーと選挙制度(候補者クオータ制)(※リンクは当サイト「2回目の答案」)に対する理解
などが課題文読解、答案執筆に役立つと思われる。

令和4年度
民主主義社会における競争をどのように捉えるのかという根本的で哲学的なテーマが設問で与えられている。競争について直接議論しているわけではないものの、
【中央大学 国際経営学部】2023年度 小論文解説・正答例
【青山学院大学地球社会共生学部】2020年度 小論文解説・正答例
【静岡大学グローバル共創科学部(地域創造学環)】
は参考になると思うので、目を通しておいてほしい(以下にもリンク)。

令和3年度
令和5年度お茶の水女子大学 文教育学部[後期]一般選抜の課題文として取り上げられた齊藤純一が名古屋大学でも引用されている。
また、同じく令和5年度埼玉大学 経済学部[後期]一般選抜の課題文であるマイケル・サンデルによる『実力も運のうち―能力主義は正義か?』と類似した内容の設問が問2で出題されている。
管見の限り、東京都立大学、宮崎県立看護大学(学校推薦型選抜)でもこの書籍から出題されている。
お茶の水女子大、埼玉大の出題概説も注視しておいてほしい(以下にもリンク)。

合格者の声

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地方公立高校出身|「試験会場で周りの受験生を見た際に私のように赤字が入ったたくさんの添削を見直している人はいませんでした!」
早稲田大学法学部2024年度学校推薦型選抜指定校推薦入試[合格者の声]
指定校推薦|事前に提出する入試課題文~リライトで論考や文章の精度が向上~参考文献を助言し、追加

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※難関国公立・早慶向け
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※早慶各学部全般
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スポ科専科
一般選抜・総合型選抜

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※スポーツ推薦選抜&一般選抜
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慶応文専科
一般選抜・総合型選抜

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学芸大専科
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※学校推薦型選抜&一般選抜
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動画解説(※画像クリックで遷移)

動画解説(約14分)
動画紹介(1分弱)

小論文の書き方

  • 小論文に関する基本的な考え方や知識(①②③)
  • 各大学の入試小論文解説(④)
  • 正答例にくわえてWeb上での講義(⑤)
  • 当校受講生の合格者の声(⑥)

を以下のリンクからみることができます。

小論文の
書き方
紹介ページ

小論文対策
のポイント
紹介ページ

③学習時間・
方法・対策開始
紹介ページ

大学入試の
小論文解説
紹介ページ

正答例&
Web講義
紹介ページ

合格者の声
(当校受講生)
紹介ページ

具体的な対策問題

過去問以外に、どのような問題に取り組むことが小論文対策になるかわからないといった相談の声が寄せられることがあります。
当校では、アドミッションポリシーを分析し、過去問以外で事前に取り組むべき対策問題を選定して提示するほか、時事課題論文については新聞記事から作問して用意するケースもあります。

参考)東大情報学環・お茶の水女子大・一橋大 院試過去問

例えば、東大情報学環(大学院修士課程)入試では、次のように出題される(2020年過去問)。
院試では課題文は与えられないことが一般的です。

以下はお茶の水女子大と一橋大の修士課程の過去問(2023年)。

受験生へのアドバイス
※1 受講生には繰り返ししつこく伝えてきたところではあるが、本試験では当校なりが臨席したうえで隣で答案執筆の介助や補助線を引くことはもちろんできない。サッカー選手のように、ピッチ上に出場した選手としてドリブル、パス、ポジショニングの自己判断を下しながらそれらを一人で行い、局面を打開せねばならない。本解説も「受験生の多くが知りたい、手っ取り早い正答例や正答パターン」を示せば、当然それに引きずられて各位が答案執筆をすることになるため、極力避けるよう配慮したいと考えている。文章を書くという行為自体がきわめて内省的な営為だからである
※2 また、参考までに付言しておけば、国公立・私立を問わず、また志望校の難易を問わず、上記の他大学出題解説は役に立つものなので、閲読しておいてください(×「国公立だから関係ないや」「私立だから見なくていいか」)
※3 答案を執筆した際は、出題分析の質の高さが担保された添削講評を受ければ、いわゆる書きっぱなしにならずに済むため、当校ほかで提供している「単発添削」や「講座受講」を活用することを勧めておきます
※4 なお、当校講師は社会情報学、メディア研究で博士課程で修学した経験や私立大学で「情報社会論」の講師を務めた経験があるため、東大情報学環(大学院修士課程)入試社会科学系大学院修士課程入試の論文指導も可能です

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